第5回 杖をひたすらフル会


第5回目の「杖(じょう)をひたすらフル会」は、2020年2月15日に開催しました。

キャンセルや体調不良などで今回は4名でした。なので1人の世界に浸れる良い距離感でした。

広々使えることように定員を減らして、10時からも別枠でやるか、何がベストか少し考え中です。


今回ほど本来の名前「杖(じょう)をひたすらフル会」そのものになったことはないんじゃないでしょうか。

本当にひたすら、ひたすら振った1時間でした。

一番おもしろかったことは?という後日の質問に、全員が「杖をひたすら振ったこと」という同じ答えが返ってきました(笑)


ただただ同じ動きを30分ほどやっていたのですが、それがなぜ面白いのでしょうか?

  1. どう振りたいか(理想)がわかっている
  2. 思っているように振れない
  3. 僕からのアドバイスで「あぁ〜」「おぉ〜」
  4. やってみると一回はできる
  5. 次からは、また「あれ?」となる
  6. 相変わらず自分のクセってスゲ〜と腑に落ちる(笑)

だいたいこの繰り返しでしょうか。

これが我ながら、自分のカラダながら、面白い!笑える!となってくる。

カラダで覚えていくって、結局はこういうことなんですよね。


僕が武術の稽古をしていても同じ流れです。

師範の動きから「あぁ、こういうことか」と分析して、それを自分のカラダで組み立てて練習します。

  • 観る力(見抜く力)がないとどう練習したら良いか分からない。
  • 素直に理解する力(思い込みを外す)がないと正しく入らない。
  • 数稽古しないとカラダに入らない。

こうやっていくと自然に組み立てたり、コントロールできていきます。

もちろん僕もまだまだですが、今でもこの考え方で繰り返し練習をしています。


僕自身がココチラボで皆さんに指導している先にあるのは、いかに日常生活で生かしてもらうか。

杖フル会だけでなく普段のレッスンでも、同じように指導していますから、カラダに叩き込んで日常生活を快適なカラダで送ってくださいね。


さて最後の打ち込みの場面。僕の構える杖に向かって振り落とします。

「何も考えなくてもカラダが動く心地よさを感じた」原文ママ

 

「先生が本気で打ったら、どんな音がするのか聞いてみたい。けど受け側になったら怖いので言えない(笑)」原文ママ

 

…という感想もいただきました。

いつか受けていただけるよう指導していきたいと思います(笑)

たださすがに回数を重ねてくると「打ち込み(杖を打つ)」の音も変わってきます。

 

カーンッ❗️

皆さん素晴らしかったです。


「参加者のお一人が「できないことが悔しい」とおっしゃっていましたが。私も同じ気持ちですが、そういうのって、ここ最近なかった感情なので新鮮です。50歳も過ぎると、できることを失敗しないように行動するのがほとんどなので。若返りますね。」(原文ママ)

 

できることを失敗しないようにしてきているのが、実はこれがカラダの「クセ」の根源なんですよね。どこかでカラダに記憶されたもの。

だからクセは悪いものでもなんでもない。

ただもう少し効果的に使える方法があるかもしれない!という世界から取り組んでいただけると、グッと可能性が広がります。

次回は3月14日です。皆様のご参加をお待ちしています。


※ココチラボは古武術の道場ではなく、カラダの使い方を指導しています。実際に古武術を学びたい方には道場をご紹介しています。この会も有段者向けではありません。