「杖(じょう)をひたすらフル会」第4回を2020年1月18日に開催いたしました。
今回は6名。初めての方はおられず、2回目以上の方ばかり。そろそろハマってきた証拠でしょうか(笑)
格好よく振るって、実は力の強さや小手先のテクニックじゃないんですよね。
武器を持つと「やっつけたい!力いっぱい使いたい!」という気持ちのスイッチが、知らず知らずに入るのが普通です。
でも大切なのは、武器(杖)を持っていることに左右されない、カラダの動きができるかどうかが、まずはポイントになります。
これが難しいところなんですが、日常に活かすための大切なベースにもなります。
道場の流れと同じように、最初は並んでいつもの「礎」をやった後、二人一組で「ねり」をやりました。「ねり」は下肢をやわらかく使ったり、重心を安定させるために効果的な運動です。
そのあとは「割り足」という歩法。うまく振るために必要な足運びを再確認。かなり上達されています。
さてさて、難しいのはこのあと杖(じょう)を持って、同じ動きができるか?というところ。
「打ち落とし」では手に意識がいくと、途端に足の動きが止まったり、甘くなったり。そうそう簡単には格好よく振らせてくれないものです(笑)
ピアノを弾くのに、右手が弾けるようになったからって、左手の練習をするときに右手がそのまま動いてくれるわけではないですよね?それと同じです。だから自然なことです。僕の経験談です。
一つ一つ確かめながら、丁寧に動きをつなげていくこと。それを積み重ねること(正しく数稽古)。これに尽きます。
まだ4回目、それも月一回で、それでも全く初めてだった方が、ここまで振れるようになるのは、普段のカラダ作りをやっているお陰かなと思います。
手と足を「連動」させると、どういう動き・振り方になるかというのも、一人一人体験していただきました。だいたいの人が一瞬の出来事に「へっ?」となります(笑)
最後の「打ち込み」は3回連続で打ってもらいますが、アドバイスごとに修正できる力がついてきています。音も良くなってきました。
写真のとおり、今回は普段の稽古で使用している道着を着てみました。袴だと僕の足の動きが見えないんですよね〜(汗)
3名の方は3年以上通ってくださっている方で「杖フル会」はまだ4回ですが、長期で基礎的なカラダ作りをしていると軸のブレがあまりないですね。
カラダ作りの方向性が間違っていないことを再確認させていただきました。
歴の浅い方でも焦らず練習をしていくことで、色々な面で変化していきますので、楽しみにしていてください。
今まで参加されたことがない方も、ぜひ杖をふりに来てくださいね。
※ココチラボは古武術の道場ではなく、カラダの使い方を指導しています。実際に古武術を学びたい方には道場をご紹介しています。この会も有段者向けではありません。