第3回 杖をひたすらフル会


「杖(じょう)をひたすらフル会」第3回を2019年12月14日に開催いたしました。

急遽1名が来られなくなり、5名での開催に。3回連続参加の方から、初めての方までおられました。スペース的には5名が良い感じかな…?

最初は並んで「」(準備体操的なもの)です。礎にも習得レベルがあり、さすが古い方は深いところを使えているなぁと後ろから観察していました。

今日は5人だったので、横並びで鏡をみながら練習ができました。横並びだと他の方の動きも見えやすいですね。

前回まではとにかく杖に慣れていただくことを目的にしていましたが、今回からは格好良く振れるように徐々にシフトしていきました。

まずは格好良く杖を振るための「足運び」。いわゆる歩法(ほほう)です。

ただ前に進むだけですが、頭で順を追おうと思うと、途端に動きが止まる。とにかく見てマネることのスピードを上げるのも上達のコツ。

そこから基本の打ち落としの型を右、左、差し替えと時間をかけてやりました。

左右が変わった途端、手も足もどっちがどっち?前か後ろ?かわからなくなり、さっきやった足の動きは何処へやら?

自主練の時間をとって、自分のペースでゆっくりとカラダに入れこんでいただきました。

しばらくすると形を追うこともでき、だんだんと自分の普段のクセがやたらと顔を出すようになるのも面白いところです。

「なんで、こっちはできて、こっちはできないんでしょう?」「足がいつもこうなってしまいます。何ででしょう?」そんな疑問も出てきますが、答えは簡単「ただのクセ」です(笑)

クセは自分で掴み、自分でゆっくり向き合うことで修正できていきます。それでも顔を出すのがクセというものですが、必ず変化はしていきます。

もちろん間違った動かし方をしていたらきちんとアドバイスしていますのでご安心ください。

今日は新しい型も一つ加えてみました。細かいことは説明せずまずは見よう見まねで。一歩前にでるだけなのに、足が動かない〜(笑)

で恒例の最後の打ち込み。2回目、3回目の方はだんだんと変わってきていますね。皆んなに見られて緊張しながらも、そろそろ怖さがなくなってきたようです。


1時間足らずの時間なので、出来きらないまま終わる印象がありますが、やったことは確実にカラダに入るもんだなぁと三回を通して感じています。

僕自身も杖術は何度も何度も同じことを繰り返しカラダに入れ込んできました。「何でこうなってしまうんだろう?」と思うこともありましたが、修正し数稽古するしかないという結論に。

しかしそうやって得たものは、確実に自分のものになっていきますしね。ますます頑張っていただきたいと思います。

今まで参加されたことがない方も、ぜひ杖をふりに来てくださいね。


以下、皆さんの感想です。

武術をやっている感じが新鮮!1つ直そうとすると別の動きができなくなる。少しずつ型を覚えていけるところが面白かった。ゆっくり確認しながら動くとなんとなく出来たっぽい気がした。右は出来たのに、左の動きになると思うように出来なかった。杖を振ること自体が楽しかった。手足がバラバラ…


※ココチラボは古武術の道場ではなく、カラダの使い方を指導しています。実際に古武術を学びたい方には道場をご紹介しています。この会も有段者向けではありません。